~ The Man of This Race ~ 柳田真孝

~ The Man of This Race ~ 柳田真孝

SUPER GT RND4 SUGO
柳田真孝/No.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R

今シーズン、メインスポンサーが変わり、マシンカラーリングが白と爽やかな空色へと刷新されたNo.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R。そのチーム、KONDO RACINGへ10年ぶりに復帰したのが、柳田真孝。以後、GT500、300クラスを問わず、シリーズチャンピオンを手にしているキャリア豊富なドライバーとして知られる。GT500では、長らくミシュランタイヤドライバーとして戦歴を重ねてきたが、KONDO RACINGではアドバンタイヤでの挑戦となり、チームからは多くのフィードバックを期待されている。第4戦SUGOでは、9番手からスタート。チームは予想よりも低い気温、路面温度をうまく味方につけ、着実に周回を重ねていく。そしてその裏にあったのは、タイヤ無交換という戦略…。柳田のもうひとつの仕事は、パートナーに無事ステアリングを託すことだった。結果、序盤からの巧みなタイヤコントロールが奏功し、終盤、後続車の激しい猛追も、また気まぐれに顔を出した強い日差しも見事にシャットアウト! チーム、そして柳田にとってもほぼ1年ぶりとなる優勝だった。

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スーパー耐久第6戦オートポリスは予定通り開催

スーパー耐久第6戦オートポリスは予定通り開催

スーパー耐久機構(STO)は、11月19~20日に予定していたスーパー耐久シリーズ2016第6戦オートポリス大会を予定通り開催すると発表した。

平成28年熊本地震で被災し施設やコースの修復を行なっているオートポリスだが、10月1日に営業を再開することが決定。スーパー耐久最終戦の開催に間に合うこととなり、復興の象徴的なイベントとなるだろう。

今季はエントリー台数も増え、様々なレースフォーマットにチャレンジしているスーパー耐久だが、第6戦の決勝は3時間耐久の2レース制となる。共に20日(日)に行われ、ST-4~5クラスが午前中に、ST-X~3クラスは同日午後に行われる。

オートポリスの髙野岳裕所長は「4月16日以降、本年に開催予定だったビッグイベントの中止を決断せねばならない状況が続き、皆様には大変ご心配をおかけしました。しかしながら多くの皆様の温かいお言葉に支えられ、10月1日より営業再開となりますことを心よりお礼申し上げます。スーパー耐久最終戦が開催ができることになり、我々も⼀丸となってこれから準備を進めてまいります。この最終戦では、オートポリスからはもちろんのこと、被災した近隣地域からも復興のメッセージ強く打ち出していきたいと思っております」と、大会開催に向け意気込みを語っている。

またスーパー耐久機構の桑山晴美事務局長は「平成28年熊本地震後より、開催に向け前向きな気持ちを持ち続けたいと全車のゼッケンベース内に[気持ちは九州へ。]のスローガン入り支援ステッカーを貼っています。またチームや観客の皆様、協賛社様を含む関係者から義援金をお預かりし、オートポリスのある大分県にも直接送金してまいりました。現在はほとんど余震もないと現地より報告を受けています。スーパー耐久を開催させていただくことで、オートポリスはもちろん、飲食店や宿泊施設等地域の観光産業にも自然な形で少しでも貢献させていただけたらと考えています。感動的な最終戦には、観客の皆様にも勝利だけに関わらず全チームの健闘を称えていただきたい。そして皆様にお越しいただくことが何より復興に結びつきます。ぜひ、多くの方に足を運んでいただきたい」と語っている 。

スーパー耐久の義援金活動は、9月4日(日)の富士大会以降の後半戦でも引き続き実施され、これまでの義援金については、公式サイトで報告されている。

全車のゼッケンベース内に貼られている[気持ちは九州へ。]のスローガン入り支援ステッカー

全車のゼッケンベース内に貼られている[気持ちは九州へ。]のスローガン入り支援ステッカー

~ The Man of This Race ~ ストフェル・バンドーン

~ The Man of This Race ~ ストフェル・バンドーン

全日本スーパーフォーミュラ選手権 RND3 富士
ストフェル・バンドーン/DOCOMO TEAM DANDELION RACING

近い将来、いやもう手の届くところにF1GPのシートが約束されているドライバー、ストフェル・バンドーン。昨シーズン、SUPER FORMULAへの参戦が噂となり、歓迎する声だけでなく、「マクラーレンとHondaのつながりで、冷やかし気分の参戦なら辞めてほしい」など賛否両論となり、話題となった人物でもある。ただ当の本人は、「速くてイコールコンディションのクルマで戦うのが楽しみ」と以前からその存在を熟知している日本のトップカテゴリーでの参戦を前向きに捉え、挑戦中だ。開幕戦鈴鹿で早くも3位表彰台に上がり、その実力の片鱗を見せたものの、コンディションの変化や繊細なタイヤのコントロールなど、クリアすべき問題はまだまだ。とはいえ、与えられた環境の中で、瞬時に実力を発揮できるスキルの高さはやはりホンモノ。第3戦富士では、不安定なウェットコンディションの中、予選でポールポジションを獲得、初優勝に弾みをつけた。だが、快晴へと一転した決勝では、果敢な攻めが裏目に出て、コースアウト。リタイヤを味わった。続く真夏のもてぎでのリベンジ戦が、転機となるか。

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