Close Up ~ No.37 KeePer TOM’S LC500 / No. 4 グッドスマイル 初音ミク AMG

Close Up ~ No.37 KeePer TOM’S LC500 / No. 4 グッドスマイル 初音ミク AMG

SUPER GT Rd.8 ツインリンクもてぎ

<GT500編>
No.37 KeePer TOM’S LC500

最終戦を前にした第7戦タイ戦でシーズン2勝目をマーク、暫定ランキングトップでもてぎの決戦に挑んだNo.37 KeePer TOM’S LC500。ノックアウト予選ではポールポジションを試合巧者のNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rにさらわれ、さらに決勝の勝利も許したが、37号車はチャンピオン獲得に必要な2番手をを死守。平川亮とニック・キャシディが、GT史上最年少となる23歳コンビの王者に輝いた。結果、TOM’Sに2009年以来となるタイトルをプレゼントしただけでなく、開幕戦の勝者がチャンピオンになれないというGT500クラスのジンクスをも打ち破る活躍を見せることとなった。

 

<GT300編>
No. 4 グッドスマイル 初音ミク AMG

予選でポールポジションを獲得、シリーズチャンピオンへ王手をかけたNo. 4 グッドスマイル 初音ミク AMG。2番手との差を10点とし、優位な形で決勝を迎える。だが、レースではタイヤコントロールに苦しみ、タフな戦いに。とはいえ、片岡龍也、谷口信輝のふたりはチャンピオン経験者ならではの戦略でライバルを牽制。優勝こそライバルに譲ったが、厳しい状況の中での最善を尽くす、というベテランらしいレース運びを見せ、3位でフィニッシュ。コンビとしては2度目、個人としてはそれぞれ3度目のタイトルを手にし、チームには2度目の王座をプレゼントすることに成功した。

 

(文:島村元子 撮影:鉄谷康博・中村佳史・北川正明)