~ The Man of This Race ~ アンドレ・ロッテラー

~ The Man of This Race ~ アンドレ・ロッテラー

全日本スーパーフォーミュラ選手権 RND4 もてぎ
アンドレ・ロッテラー/No.36 VANTELIN TEAM TOM’S

スーパーフォーミュラにおける自身最後の勝利は、昨シーズン第6戦SUGOでのポール・トゥ・ウィン。アンドレ・ロッテラーは、第4戦を終えてまだ勝ち星に恵まれていない。来日は2003年、早や14年間のシーズンを日本で戦っている。この間、スーパーフォーミュラの前進であるフォーミュラ・ニッポンでは2011年にタイトルを獲得。SUPER GTでは2度チャンピオンにもなった。また、近年は2010年からアウディのワークスドライバーとしてWEC(世界耐久レース)にも参戦。翌年は伝統のル・マン24時間レースを制するなど、トップドライバーとして精力的に活動を続ける。タイトなスケジュールの中、はるばる日本でのレースを続ける理由は、「トップフォーミュラ、シングルシーターでの戦いができるから」。スーパーフォーミュラでは、毎シーズン2勝以上をマークする実力派だが、今シーズンは第4戦を終えて未勝利。残るは岡山、SUGO、そして鈴鹿最終戦のみだが、次の岡山は、土、日曜で各レースを行なう2レース制が導入され、結果レース数が増加に。果たして今年も2勝以上の好結果を実現できるのか。シーズン後半戦は、ベテランドライバーとして腕の見せどころとなる。

(文:島村元子 撮影:中村佳史)

~ The Man of This Race ~ 塚越広大

~ The Man of This Race ~ 塚越広大

SUPER GT RND5 FUJI
塚越広大/No.17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT

日産GT-Rの快進撃が続く、今年のSUPER GT。開幕戦岡山以降、第5戦富士までチームこそ違えど、連勝を伸ばしている。そんな中、富士で気を吐いたのがHonda勢。予選でNSX CONCEPT-GTが上位に喰い込み、また決勝でも果敢なバトルを披露した。とりわけキレのある走りを見せたのが、塚越広大。チームメイトの小暮卓史からステアリングを託され、No.17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTは着実にチャンスをモノにして、ポジションアップを果たしていく。圧巻だったのが、同じHonda車とのバトル。互いに手の内を知り尽くす中、激しい攻防戦を繰り返して最後はブレーキング勝負で鮮やかな逆転劇を決めて2位を獲得する。塚越は、カートを経て4輪へステップアップ、全日本F3からユーロF3での武者修行も経験。帰国後は国内フォーミュラとSUPER GTのGT500クラスに参戦し、キャリアを重ねている。昨シーズンは苦戦したNSX CONCEPT-GTだが、今季はシーズン折り返しを機に、安定した戦闘力を披露中。この勢いで、次は表彰台の真ん中を目指して奮走することだろう。

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SUPER GT Rnd5 富士 予選結果

SUPER GT Rnd5 富士 予選結果

富士スピードウェイで行なわれたSUPER GT Rnd5 公式予選は、気温33℃、路面温度52℃という猛暑の中、14:25からノックアウト方式で行なわれ、GT500クラスは #12 カルソニック IMPUL GT-R 安田 裕信/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ が見事ポールポジションを獲得した。
2番手には #46 S Road CRAFTSPORTS GT-R 本山 哲/千代 勝正が、#1 MOTUL AUTECH GT-R 松田 次生/ロニー・クインタレッリ が84kgのウエイトハンデをものともせず3番手に滑り込んだ。

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~ The Man of This Race ~ ストフェル・バンドーン

~ The Man of This Race ~ ストフェル・バンドーン

全日本スーパーフォーミュラ選手権 RND3 富士
ストフェル・バンドーン/DOCOMO TEAM DANDELION RACING

近い将来、いやもう手の届くところにF1GPのシートが約束されているドライバー、ストフェル・バンドーン。昨シーズン、SUPER FORMULAへの参戦が噂となり、歓迎する声だけでなく、「マクラーレンとHondaのつながりで、冷やかし気分の参戦なら辞めてほしい」など賛否両論となり、話題となった人物でもある。ただ当の本人は、「速くてイコールコンディションのクルマで戦うのが楽しみ」と以前からその存在を熟知している日本のトップカテゴリーでの参戦を前向きに捉え、挑戦中だ。開幕戦鈴鹿で早くも3位表彰台に上がり、その実力の片鱗を見せたものの、コンディションの変化や繊細なタイヤのコントロールなど、クリアすべき問題はまだまだ。とはいえ、与えられた環境の中で、瞬時に実力を発揮できるスキルの高さはやはりホンモノ。第3戦富士では、不安定なウェットコンディションの中、予選でポールポジションを獲得、初優勝に弾みをつけた。だが、快晴へと一転した決勝では、果敢な攻めが裏目に出て、コースアウト。リタイヤを味わった。続く真夏のもてぎでのリベンジ戦が、転機となるか。

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