第6戦富士、太田格之進が大逆転勝利を達成!
7月18日、静岡・富士スピードウェイにて全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦の予選および決勝レースが行なわれた。41周に渡る戦いを制したのは、予選13番手と後方からスタートを切ったNo. 6 太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)。序盤に怒涛の追い上げでジャンプアップを果たすと、その後の戦略も味方にして大躍進。第2戦もてぎ以来となるシーズン3勝目を達成した。
夏休み最初の週末は3連休。今大会は、悪天候で決勝が中止となった第3戦オートポリスでの決勝レースを代替戦として実施されることから、第6、第7戦と合わせて3レースを行なうという”お得”なレースウィークになる。
2日間で3レースを行なうにあたり、この日は第6戦と第7戦の予選を午前中に行ない、夕方に第6戦決勝レースを行なうスケジュールが組まれた。なお、これに先駆けて前日には2度のフリー走行が行なわれたが、あいにくのウエットコンディションとなっている。
一方、土曜日は前日の雨の影響で薄く霧が残る天候に。降雨はほとんどなかったが、鉛色の雲がサーキット上空に重くのしかかった。第6戦予選スタートは、午前8時15分。濡れた路面のなか、普段よりもかなり早いタイミングでのセッションが幕を開けた。
Q1・A組を前に、出走12台のうち2台がスリックタイヤを装着していたが、うち1台はコースインを前にウエットへと交換する。路面コンディションを確かめつつ、アタックモードに入るなかでまず好タイムをマークしたのは、No. 3 ルーク・ブラウニング(REALIZE KONDO RACING)。1分33秒786のタイムでグループトップ通過を果たす。これにNo. 7 小林可夢偉(KDDI TGMGP TGR-DC)が続き、前日のフリー走行で2番時計だったNo.19 ザック・オサリバン(TEAM IMPUL)が3番手に続き、Q1を通過した。その一方で、ディフェンディングチャンピオンであり、暫定ランキング2位のNo. 1 岩佐歩夢(TEAM MUGEN AUTOBACS)はQ1敗退に甘んじた。
続くQ1・B組では、まずルーキーのNo.50 野村勇斗(San-Ei Gen with B-Max)が好タイムを刻んで上位につけるも、同じくルーキーのNo. 28 小林利徠斗(KDDI TGMGP TGR-DC)が1分33秒309のタイムで暫定トップに立つ。しかし、チェッカーが出るなかでタイムアップを果たしたのが、No.16 野尻智紀(TEAM MUGEN AUTOBACS)。小林に0.138秒差でB組のトップとなり、3番手にはNo.64 佐藤 蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)が続いた。なお、暫定ランキングトップの太田はタイムが伸びず、まさかの7番手。A組の岩佐同様、Q2進出を逃すという結果となっており、また富士では好成績のイメージが強いNo.36 坪井 翔(VANTELIN TEAM TOMʼS)も11番手でQ1敗退に終わった。
ポールポジションを確定するQ2は午前8時50分にスタート。太田や坪井、岩佐という”常連”が不在となるなか、引き続きウエットタイヤでのアタック合戦が始まった。No. 5 牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)や佐藤がドライタイヤでのアタックを選択したが、、タイムアップには結実しなかった。そのなかで未だ不安定だった路面を上手くコントロールしたのが、ルーキーのNo.97 ロマン・スタネック(ナビクル Buzz MK RACING)。残り1分の時点でトップに立った。しかし、その後チェッカーが振られるなかでタイムアップを果たすドライバーが続出。なかでも最後の最後にベストタイムを刻んだのが、参戦2年目のオサリバン。1分32秒166をマークし、自身初そしてチームには2022年第6戦富士以来となるポールポジションをプレゼントしてみせた。2番手にはNo.39 大湯都史樹(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)、3番手にブラウニングと続き、ルーキーがしかと存在感をアピールするQ2となっている。
- 予選ポールポジション #19 ザック・オサリバン(TEAM IMPUL)
- 予選2番手 #39 大湯都史樹(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)
- 予選3番手 #3 ルーク・ブラウニング(REALIZE KONDO RACING)
不安定な路面コンディションの影響か、普段とは異なる結果となった第6戦の予選。決勝グリッドの上位には、ルーキードライバーが陣取る形となり、41周の決勝ではベテラン勢はじめ優勝経験抱負なドライバーたちがどのような揺さぶりを見せるのか、注目が集まった。
午後に入っても、なお薄曇りの天気が続いた富士スピードウェイ。気温25度、路面温度29度と午前の予選と似通ったコンディションのなか、午後4時15分にフォーメーションラップがスタートする。クリアスタートのなか、ポールポジションのオサリバンが見事な蹴り出しを見せ、これに2番手の大湯も続く。ブラウニング、スタネックとルーキーらが落ち着いて好スタートを切った一方で、予選12番手グリッドにいた野尻をアクシデントが襲う。なんとエンジンストールし、スタートが切れずに最後尾へとポジションダウンしてしまった。
レース序盤に懸命のプッシュを見せたのが、牧野。スタネックをかわして4番手に浮上し、なおもブラウニングを攻め立てて6周目には逆転してみせる。さらに後方の太田も着実にポジションアップ。なんと2周目に入賞圏内に入るとその後も着実にポジションを上げ、14周目にはブラウニングを抜き去って4番手につけるという怒涛の追い上げを披露した。
トップのオサリバンが安定したペースで周回するなか、2番手は大湯、そして3番手牧野の背後には、僚友の太田。オサリバンと大湯の差が5秒近くあり、その大湯と3番手牧野が1秒を切るなかで接戦を展開していたため、状況を変えるべく太田は20周終了時にピットイン。これより前にポツポツと雨が落ち始めて不安定なコンディションになっていたが、少し小康状態となったことから太田は迷わずピットに向かい、タイヤ交換を完了。トップ3に対して違うアプローチを見せることを選択した。
これを見て2番手大湯が22周終わり、またトップのオサリバンも23周終わりにピットイン。すでにタイヤが温まっていた太田は、コース復帰を果たしたばかりの大湯を1コーナーで逆転し、事実上のポジションアップを決めて見せる。そして翌周にはオサリバンが太田の前でコースに戻ったが、太田の猛攻に遭いメインストレートで逆転を許すことになり、これで太田がタイヤ交換組のトップ奪取に成功する。オサリバンも逆襲を目指して奮闘するも、2台の距離は少しずつ広がることになり、その後も逆転の好機は訪れなかった。
一方、逆転勝利を目指す牧野は暫定トップのまま周回を重ねる。もともと早めのピットインを考えていたようだが、ライバル達が先にピットインしたことで、自身の戦略を変更せざるを得なくなった形となり、結果的に29周終わりでピットへ。ノーミスでコース復帰を果たしたものの、すでに太田、さらにオサリバンが1コーナーへと向かっており、牧野は3番手から前の2台を追いかける展開を強いられた。
トップ太田が好ペースでチェッカーを目指すなか、オサリバンも諦めず懸命のプッシュを続ける。だが、この動きを見ながら太田はレースをコントロール。レースは残り1周になるまでNo. 7 小林可夢偉(KDDI TGMGP TGR-DC)がタイヤ交換を実施しなかったため、太田はファイナルラップでようやくトップに立つことになったが、完璧なレース展開を見せつけて勝利。大逆転を決めてシーズン3勝目を挙げることになった。2位のオサリバンは参戦2年目にしてうれしい初表彰台を掴み取り、チームとしては2023年第7戦もてぎ以来となる表彰台に歓喜した。3位には牧野。優勝の可能性があるなか、戦略の違いで勝利を逃したことで、レース後は落胆の表情を隠しきれなかった。
- 第6戦 スタート
- 優勝した #6 太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
- 2位 #19 ザック・オサリバン(TEAM IMPUL)
- 3位 #5 牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
- 第6戦 表彰式
翌日は2レースが予定されている富士スピードウェイ。悪天候により決勝が中止となった第3戦オートポリス戦の代替レースが午前中に25周で行なわれ、午後からは第7戦の戦いを41周にわたって実施する予定だ。
悪天候でキャンセルされた第3戦、代替の富士でフラガが今季初優勝
7月19日、静岡・富士スピードウェイにおいて全日本スーパーフォーミュラ選手権第3戦の決勝レースが開催された。もともと4月26日に大分・オートポリスが舞台となった一戦だが、当日は断続的な降雨による悪天候によってレースが中止に。今回、7月18、19日に開催された第6、第7戦とともに代替戦として行なわれ、予選9番手から好スタートを決めたNo.65 イゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)が今シーズン待望の初優勝を果たしている。
第3戦オートポリスの予選でポールポジションを手にしたのは、No.1 岩佐歩夢(TEAM MUGEN AUTOBACS)。フリー走行から速さをアピールし、それを結果に結びつけた。これにNo.6 太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が続き、3番手は太田に遅れを取ること僅か1000分の5秒だったのNo.16 野尻智紀(TEAM MUGEN AUTOBACS)がつけていた。
代替戦となった今回のレースは25周に。通常行なわれるタイヤ交換義務もないスプリントで実施された。午前10時5分、気温29度、路面温度34度のコンディションでスタートが切られると、ポールポジションの岩佐が出遅れ中団に飲み込まれる。代わって予選2番手の太田がホールショットを奪ってレースを牽引し、これに予選5番手のNo.38 阪口晴南 (SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)が好スタートでポジションを上げ、野尻がこれに続いた。
出遅れた岩佐はその焦りからか、他車と接触して2コーナーアウト側にストップ。あっけなく戦線離脱となり、またこのアクシデントで早速セーフティカー(SC)がコースインする戦いとなった。
SCランは9周終了まで続き、ようやくレース再開。このタイミングで素晴らしい再スタートを決めたのがフラガだった。まず、最初のスタートで予選9番手から4番手まで大きくジャンプアップを決めていたが、SC明けのリスタートでもオーバーテイクシステム(OTS)を最大限活用するパフォーマンスを披露。トップを走る太田はOTSを使わずにいたが、メインストレートで一気に加速したフラガが迫ると、前方にいた太田、そして阪口は1コーナーで大きくアウト側に走行ラインがはらむこととなり、フラガだけでなく野尻にまで先行を許してしまった。これにより、フラガ、野尻、阪口、太田、そしてNo. 5 牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、さらにNo.36 坪井 翔(VANTELIN TEAM TOMʼS)がトップ6を形成することになる。
スタート直後から波乱の展開を見せたこのレースは、さらにリスタート直後にも後方を走る車両同士が接触する展開となり、11周目には2度目のSCが導入され、14周終了まで続いた。すると、このタイミングで、レース前に審議中だった内容に対しての裁定がアナウンスされる。それは、スタートを待つグリッドにおいて、濡れた路面を意図的にブロワーを使って乾かしたことが「路面改変行為」に該当するというもの。そして、その対象となったのがトップ争い中の太田そしてNo. 4 笹原右京(REALIZE KONDO RACING)の2台であり、レース後に10秒加算のタイムペナルティを課すことになった。
2度目のリスタートを難なく決めたフラガは単独トップに。ペースも良く、2番手の野尻との差が開く。その野尻は逃げるフラガに対し、背後の太田に迫られ、またその太田も牧野とのバトルを制した坪井の追い上げを警戒しながらの走行となってしまう。結果、フラガが野尻に対して2秒以上の差をつけてトップチェッカーを達成。待ちわびた自身2勝目、今シーズン初勝利を挙げている。野尻はなんとか2位をセーブ。こちらもうれしい今シーズン初表彰台を獲得した。坪井は太田のうしろでチェッカーを受けたが、タイムペナルティを受けた太田に代わって3位をもぎ取ることに成功した。なお、3番手でチェッカーを受けたあと、10秒加算となった太田は、8位の結果に。それでもポイント計上を果たし、依然ランキングトップを守っている。
- 第3戦 スタート
- 優勝した #65 イゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)
- 2位 #16 野尻智紀(TEAM MUGEN AUTOBACS)
- 3位 #36 坪井 翔(VANTELIN TEAM TOMʼS)
- 第3戦 表彰式
午前に戦いを終えた代替戦第3戦のあと、午後3時35分からは第7戦が控える。前日行なわれた第6戦との合算により、最高得点を挙げた選手には、三笠宮瑶子女王からの”女王杯”を拝受することになる。3連戦のフィナーレに向け、さらにバトルが加速しそうだ。
第7戦富士、太田格之進が第6戦に続いて勝利。瑶子女王杯を拝受
7月19日、前日に続き全日本スーパーフォーミュラ選手権の戦いが静岡・富士スピードウェイにて行なわれた。この日は、午前中に第3戦オートポリスの代替戦が実施され、また午後からは第7戦の決勝レースが開催された。前日行なわれた予選で予選3番手を得たNo. 6 太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が速さと強さを遺憾無く発揮して優勝。前日の第6戦に続き勝利したことで、第6、第7戦にかけられた三笠宮瑶子女王からの女王杯を拝受した。
通常、ワンデーレースでのフォーマットでは予選と決勝を同日に行なうが、先述のように今大会は第3戦オートポリス戦の代替戦が実施されたことにより、変則的なスケジュールが用意された。結果、第7戦の予選は前日に行なわれている。
土曜日の富士は前日に激しく降った雨の影響でウエットコンディションでのアタック合戦として幕を開ける。だが、第7戦の予選ではスリックタイヤでのアタックが可能となり、各車はスリックタイヤによる初のセッションに臨んだ。
気温26度、路面温度30度のコンディション下で始まったQ1。A組ではチェッカー直前にNo. 5 牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がトップタイムをマークし、およそ0.2秒差でNo.64 佐藤 蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)が続く。そして3番手にはNo. 8 山下健太(KCMG)という結果になった。その一方で、先に行なわれた第6戦予選で自己ベストの3番手を手にしたNo. 3 ルーク・ブラウニング(REALIZE KONDO RACING)だったが、最終コーナーで態勢を崩して痛恨のスピン。赤旗の原因を作ったことで、その後の出走は叶わなかった。
続くQ1・B組では、まずNo.36 坪井 翔(VANTELIN TEAM TOMʼS)がトップタイムをマーク。これをターゲットに、No.16 野尻智紀(TEAM MUGEN AUTOBACS)がタイムを縮めてトップを奪う。坪井は2番手に留まり、3番手にはNo. 6 太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が続いた。なお、第6戦でポールポジションを掴み取ったNo.19 ザック・オサリバン(TEAM IMPUL)だったが、今回はタイムを伸ばせずQ1敗退に終わっている。
12台で争われたQ2。10分間のセッションで残り5分を切るなか、牧野がピットインしてタイヤを交換。ライバルと異なるアプローチでアタックを開始する。これに先立ち、牧野は一旦トップタイムをマークしていたが、改めてアタックラップに挑んだ。その一方で、ライバルたちも自己ベストタイムを更新。チェッカーが振られるなか、坪井が自己ベストタイムを大きく更新したが、序盤に牧野がマークしたタイムを上回れず2番手に。続く太田も牧野の暫定トップタイムを下回る。そんななか、気を吐いたのが野尻。1分22秒815のタイムで牧野の暫定トップタイムを大きく上回ってポールポジションを獲得。野尻にとってはおよそ1年ぶりのポールであり、これで自身が持つ最多ポールポジション獲得数を24へと伸ばすことに成功した。なお、改めてアタックに挑んだ牧野だったが、自己ベスト更新は果たせず。しかしながら、2番手は死守。3番手に太田、4番手には坪井を押さえてNo.65 イゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)が続いた。
- 予選ポールポジション #16 野尻智紀(TEAM MUGEN AUTOBACS)
- 予選2番手 #5 牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
- 予選3番手#6 太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
天候がゆるやかに改善した週末の富士。お昼には時折強い日差しが照りつけていたが、3連戦の最後を飾る第7戦決勝が近づくと、サーキット上空は、再びどんよりとした厚い雲に覆われてしまった。
午後3時35分、フォーメーションラップが始まったが、ここで、No.64 佐藤 蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)だけがグリッドにつかずそのままピットへと向かうことに。車両トラブルが発生し、ギアボックスからミッションオイルが漏れたことでほぼコース1周にわたってオイルが撒かれる事態となってしまった。残る23台はグリッド上でスタートを待っていたが、このアクシデントを受けてスタートはディレイに。グリッドはじめコース全体に撒かれたオイル処理のため、各車は一旦ピットロードへの移動を強いられた。
当初の予定から45分遅れで再スタートを迎えた第7戦。だが、グリッドには戻らず、ピットロードからのレースとなり、気温29度、路面温度35度のなか、セーフティカー(SC)先導によるスタートが切られる。
SCを先頭に、スローペースで幕を開けた第7戦。コースに向かった各車はオイル処理後の路面を確認しつつ周回してタイヤを温めていく。そしてレースは5周終了から実質スタートを迎えた。トップ野尻は後続車をコントロールしつつ、理想的なスタート。ホールショットを決めた。これに続いたのが予選4番手のフラガ。まず野尻を猛追していた牧野と太田がアウト側からアプローチするも、野尻が先行。一方で野尻の背後にいたフラガが太田、さらには牧野を抜き去り、2番手を手にするパフォーマンスを披露した。
先頭の野尻とフラガは互いにオーバーテイクシステム(OTS)を使っての攻防戦を展開。その後方では、牧野、太田に坪井が追いつき、激しいポジション争いを繰り広げる。7周目の2コーナーでは坪井が太田。牧野を抜こうと仕掛けたが、逆転には至らず。その一方で好調の太田は牧野をパス。その勢いのまま8周目にはフラガをも1コーナーで逆転を果たし、なおも野尻に迫る。すると、10周目の1コーナーで野尻を逆転。レース序盤にトップを奪取し、レースを牽引した。
逆転を許した野尻は状況を変えようと、11周終わりでタイヤ交換のためにピットイン。これを見て、後続の5台も続いたが、トップ争いが続く太田、フラガ、牧野。坪井らはステイアウトを選択した。そのなかで先にピットインしたのは、坪井。21周終わりでピットに帰還する。さらに25周終わりでフラガがピットイン、まずは野尻の背後でコースに復帰ると、その翌周には太田もピットへ。こちらはタイヤ交換組のトップでコースに戻ることに成功した。しかし、まだタイヤが温まっておらず、一度は野尻そしてすでにタイヤ交換を済ませていたNo.1 岩佐歩夢(TEAM MUGEN AUTOBACS)にも抜かれ、タイヤ交換組の3番手から追撃を再開することとなった。一方、牧野はまたしてもライバルよりあとにピットイン。27周終わりでタイヤ交換を行なう。コースに戻ると、野尻、岩佐、太田、フラガだけでなく、坪井に先行され、交換組の5番手から追い上げを開始する。
レースは29周目を迎え、3番手の太田がアドバンコーナーで岩佐を逆転。その勢いのままメインストレートで野尻を抜き去り、トップへと返り咲く。すると、4番手走行のフラガも岩佐をパス、その流れで野尻にも迫り、31周目には逆転してみせる。また、その後方では坪井が岩佐をパス。上位陣による熾烈なポジション争いが繰り広げられた。
トップ太田と2位に浮上したフラガの差は3秒強。一方、ライバルより先んじてタイヤ交換を行なった野尻は、後半になってペースが伸び悩み、終盤にはライバルの先行を許すことに。33周目には牧野、35周目には坪井に、そしてファイナルラップでも僚友の岩佐に逆転され、6位でのチェカーとなった。
3番手に浮上した牧野も力を振り絞って懸命にフラガを追うが、トップ争いの2台よりもその差は開いており、逆に4番手坪井からのプッシュもあり、反撃叶わず。盤石の走りで第6戦に続き優勝を果たした太田に次いでフラガが2位で戦いを終え、牧野は3位でチェッカーを受けている。
レース直前に思わぬアクシデントに見舞われた第7戦。しかしながら、レース自体は内容の濃いトップ争いが繰り広げられ、タフな展開のなかで各車が激闘を見せることとなった。これにより、第6戦、第7戦を連勝で締めくくった太田が瑶子女王杯を下賜。加えて、シリーズランキングでもダントツのトップに。2番手岩佐との差を50.5点へと広げている。
- 第7戦 スタート
- 優勝した#6 太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
- 2位 65 イゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)
- 3位 #5 牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
- 第7戦 表彰式
- 瑶子女王杯を瑶子女王殿下から拝受される太田格之進
熱戦が続いた富士を終えたスーパーフォーミュラ。次戦は9月8、9日にみちのく仙台、スポーツランドSUGOで第8戦を迎える。
フォトギャラリー
(文:島村元子 撮影:中村佳史)





































