SUPER GT Rnd3 鈴鹿 決勝レポート

SUPER GT Rnd3 鈴鹿 決勝レポート

<GT500>

#23 MOTUL AUTECH GT-R、待望の今季初優勝!

コロナ禍で開幕が遅延となったSUPER GT。シリーズ第3戦は前大会からわずか2週間という短い期間で実施され、三重・鈴鹿サーキットでの一戦は、サバイバル要素の強いレースとなった。その中で、予選2位スタートの#23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ組)がベテランらしい巧みな走りでレースを牽引。2018年第2戦以来の勝利を飾っている。
猛暑の中、自身初のポールポジションからスタートを切った#64 Modulo NSX-GTの伊沢拓也。直後にGT300同士の接触でセーフティカーランとなり、思うようにリードが築けず、猛追するライバル達と激しいバトルを強いられて後退。表彰台が遠のく。また予選3位の#38 ZENT GR Supraも23号車ともどもトップ争いを演じたが、中盤、ギアトラブルでリタイヤに追い込まれた。レースは計3度のセーフティカーランとなり、激しいポジション争いに加えて単独のアクシデントも発生するなど荒れた展開になったが、”我関せず”の姿勢を貫いた23号車が優勝。攻防戦を凌いだ#100 RAYBRIG NSX-GTがこれに続き、今季初表彰台に立った。3位には#36 au TOM’S GR Supraが続き、開幕戦から3戦連続で表彰台。ランキングでもトップをキープしている。

#23 MOTUL AUTECH GT-R(ロニー・クインタレッリ/松田 次生/鈴木 豊 監督)

GT500クラス優勝 #23 MOTUL AUTECH GT-R(ロニー・クインタレッリ/松田 次生/鈴木 豊 監督)

 

<GT300>
#11 GAINER TANAX GT-R、ピットワークで逆転を果たす!

#31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTが2015年第8戦以来となるクラスポール、また、PHV車としては初ポールを獲得し、快走。だが2度目のセーフティカー明けのピットインでタイムロスを喫し、トップの座を明け渡した。逆に#11 GAINER TANAX GT-Rが完璧なピットワークでポジションアップ、首位へ。また、その背後ではレース終盤までテール・トゥ・ノーズの激戦。丁々発止の状態で表彰台をめぐる攻防戦の中、ひと足先に#18 UPGARAGE NSX GT3が2位を確保。そして#2 シンティアム・アップル・ロータスが、セミファイナルラップで3位をもぎ取った。

GT300クラス優勝 #11 GAINER TANAX GT-R(平中 克幸/安田 裕信)

GT300クラス優勝 #11 GAINER TANAX GT-R(平中 克幸/安田 裕信)

 

GT300クラス優勝 #11 GAINER TANAX GT-R(平中 克幸/藤井 一三 監督/安田 裕信)

GT300クラス優勝 #11 GAINER TANAX GT-R(平中 克幸/藤井 一三 監督/安田 裕信)

 

(文:島村元子 写真提供 GTA)