SUPER GT Rnd1 富士 決勝レポート

SUPER GT Rnd1 富士 決勝レポート

<GT500>
GR Supra、圧勝! トップ5を独占!

待ちに待った2020年SUPER GTシリーズの開幕戦が静岡・富士スピードウェイにて開催された。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、実施延期を強いられたモータースポーツイベントがようやく稼働。当初の予定からおよぼそ3ヶ月遅れで迎えた初戦は、新型Supraの圧倒的な速さが目立つ結果となっている。

コロナ禍で準備不足も否めない中で迎えた第1戦。また、昨今の状況を考慮し、レースは1Dayでの実施となった。結果、日曜朝に従来同様のノックアウト予選を実施、そこでコースレコードを更新してポールポジションを獲得したのは#37 KeePer TOM’S GR Supra(平川 亮/ニック・キャシディ)だった。

予選ではSupraと速さを競ったNSX-GT勢だが、決勝になるとストレートスピードに勝るSupra勢が台頭。さらにレース序盤と終盤に発生した接触でセーフティカーが導入されると、これを好機に次々ライバルを蹴散らしてポジションアップするという躍進を見せた。

結果、66周の戦いは37号車のポール・トゥ・ウィンに加え、チームメイトの#36 au TOM’S GR Supra(関口 雄飛/サッシャ・フェネストラズ)が2位で続き、以下5位までSupra勢が独占。ライバル勢では、#100 RAYBRIG NSX-GT(山本 尚貴/牧野 任祐) が6位入賞を果たしている。

GT500クラス優勝 #37 KeePer TOM'S GR Supra(平川 亮/ニック・キャシディ)

GT500クラス優勝 #37 KeePer TOM’S GR Supra(平川 亮/ニック・キャシディ)

 

GT500クラス表彰式

GT500クラス表彰式

 

<GT300>
SAITAMATOYOPET GB GR Supra GTがデビューウィン!

ポールポジションを獲得したのは#65 LEON PYRAMID AMG(蒲生 尚弥/菅波 冬悟)。序盤から予選2番手の#11 GAINER TANAX GT-R(平中 克幸/安田 裕信)が喰らいつく。だが、セーフティカーの導入で後続との差が縮まる中、リスタート後にポジションを上げたのが、#52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田 広樹/川合孝汰)だった。52号車はまず11号車を仕留めると、その勢いでトップ争いに加わった。

トップの65号車はルーティンのピットインで左のタイヤ2本交換を実施。だがタイヤが外れずに大きくタイムロス。逆に52号車はタイヤ無交換を敢行する。さらにレースは終盤のセーフティカー導入で、各車のタイム差が消滅。レース再開を迎えると、52号車が事実上クラストップに立った。その後も安定の走りを続け、このままチェッカー。チームとして、またGT300クラスのGR Supra、そして今回がGTデビューレースだった川合にとってもうれしい初優勝となっている。

GT300クラス優勝 #52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田 広樹/川合 孝汰)

GT300クラス優勝 #52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田 広樹/川合 孝汰)

 

GT300クラス表彰式

GT300クラス表彰式

 

(文:島村元子 写真提供 GTA)