SUPER GT Rnd4 もてぎ 決勝レポート

SUPER GT Rnd4 もてぎ 決勝レポート

<GT500>
KEIHIN NSX-GT、今季2勝目を達成!

7月中旬に幕を開けた2020年SUPER GTシリーズ。早くもシーズン前半の最後にあたる第4戦が栃木・ツインリンクもてぎで開催された。曇天模様ながら安定した天候でスタートを切ると、序盤にトップを奪取した#17 KEIHIN NSX-GT(塚越 広大/ベルトラン・バゲット) が快走。シーズン2勝目を挙げ、ランキングトップに立った。
気まぐれな降雨が装着タイヤに影響を与えた予選。明暗分かれる結果を招く中、ポールポジションを手にした#38 ZENT GR Supraの立川祐路にとっては、自身が持つ最多記録を通算24回目に更新する願ってもないアタックチャンスとなる。一方、予選2、3番手はNSX-GT勢が占め、ホームコースでの勝利を狙える位置につけた。
迎えた決勝は、ストップ&ゴーのレイアウトを持つもてぎらしく、GT300、500両クラスが入り乱れた状態で周回を重ねる。そんな中、序盤に38号車を逆転した17号車が着実に後続との差を広げる盤石の走りを披露。途中2度にわたるセーフティカーランにより、築いたマージンを都度失うことになったが、他を圧倒する速さを武器にトップを死守。最後は独走で今季2度目のトップチェッカーを受けた。38号車の2位に続き、3位に入ったのは#16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(武藤 英紀/笹原 右京) 。新コンビによる初表彰台に上がっている。

#17 KEIHIN NSX-GT(塚越 広大/ベルトラン・バゲット)

#17 KEIHIN NSX-GT(塚越 広大/ベルトラン・バゲット)

 

#17 KEIHIN NSX-GT(塚越 広大/ベルトラン・バゲット)

#17 KEIHIN NSX-GT(塚越 広大/ベルトラン・バゲット)

<GT300>
LEON PYRAMID AMG、タイヤ無交換で今季初勝利!

#360 RUNUP RIVAUX GT-Rの青木孝行が自身11年ぶりのクラスポールを獲得。決勝ではセーフティカー導入後もトップを守る活躍を見せた。だが、ルーティンのピットインでタイヤ無交換を敢行した#65 LEON PYRAMID AMG(蒲生 尚弥/菅波 冬悟) が予選13番手から大きくジャンプアップ。セーフティカーをも味方にして360号車を逆転すると、38周目にはトップへと上り詰めた。そのまま2台は僅差での戦いを続けていたが、残り4周で360号車がまさかのストップ。原因はガス欠だった。代わって#88 JLOC ランボルギーニ GT3(小暮 卓史/元嶋 佑弥) が2位に浮上したが、逆転までは至らず。なお、88号車の2位に続き、#61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口 卓人/山内 英輝) が3位入賞を果たしている。

#65 LEON PYRAMID AMG(蒲生 尚弥/菅波 冬悟)

#65 LEON PYRAMID AMG(蒲生 尚弥/菅波 冬悟)

 

#65 LEON PYRAMID AMG(菅波 冬悟/黒澤 治樹 監督/蒲生 尚弥)

#65 LEON PYRAMID AMG(菅波 冬悟/黒澤 治樹 監督/蒲生 尚弥)

(文:島村元子 写真提供 GTA)