SUPER GT Rnd5 富士 決勝レポート

SUPER GT Rnd5 富士 決勝レポート

<GT500>
今季初、有観客レースでDENSO KOBELCO SARD GR Supraが初優勝!

新型コロナウィルス感染症拡大防止の観点から、無観客開催が続いていた今シーズンのSUPER GT。第5戦富士からうようやく入場規制が緩和され、限定ながら観客を迎え入れての開催が実現した。
予選でトップタイムをマークしたのは、#8 ARTA NSX-GT(野尻 智紀/福住 仁嶺) 。他を圧倒する速さで悲願の初優勝を目指した。しかし、決勝ではオープニングラップからセーフティカーがコースインする波乱の展開となり、予選4番手の#24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-R(高星 明誠/ヤン・マーデンボロー) にトップを奪取されてしまう。
ルーティンのピット作業を迎えると、ポジション争いも徐々に変化が見え始める。結果的に全車がルーティン作業を終えた時点でトップに立ったのは、#39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(ヘイキ・コバライネン/中山 雄一) 。ライバルを上回るインラップ、ピット作業、そしてアウトラップのすべてで文句なしのパフォーマンスを披露するや、同周にピットインしていた暫定トップの8号車をアウトラップで逆転! そのまま逃げ切り、今季初優勝を果たした。2位には後方から怒涛の追い上げを見せた#14 WAKO’S 4CR GR Supra(大嶋 和也/坪井 翔) が続き、8号車は3位ながら今季初の表彰台に上がっている。

GT500クラス優勝 #39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(ヘイキ・コバライネン/中山 雄一)

GT500クラス優勝 #39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(ヘイキ・コバライネン/中山 雄一)

GT500クラス優勝 #39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(中山 雄一/脇阪 寿一 監督/ヘイキ・コバライネン)

GT500クラス優勝 #39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(中山 雄一/脇阪 寿一 監督/ヘイキ・コバライネン)

<GT300>
リアライズ 日産自動車大学校 GT-R、GT300クラス初勝利!

#6 ADVICS muta MC86(阪口 良平/小高 一斗)が第2戦富士に続き、今季2度目のクラスポールを獲得。しかし、その後方にはシーズン序盤から着実に好成績を残しているチームが並び、決勝も激しいポジション争いを展開した。レースが大きく動いたのは、ルーティン後から。タイヤ無交換を敢行した#52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田 広樹/川合 孝汰) や左2本のみ交換した#65 LEON PYRAMID AMG(蒲生 尚弥/菅波 冬悟)が上位に浮上したが、4本交換を済ませ、その後も秀でた速さを発揮した#56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(藤波 清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ) がトップを奪取。続いて#55 ARTA NSX GT3(高木 真一/大湯 都史樹)も終盤に逆転。そして、ファイナルラップで52号車を捕まえた65号車が残る表彰台を手にしている。

GT300クラス優勝 #56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(藤波 清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)

GT300クラス優勝 #56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(藤波 清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)

GT300クラス優勝 #56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(藤波 清斗/近藤 真彦 監督/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)

GT300クラス優勝 #56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(藤波 清斗/近藤 真彦 監督/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)

(文:島村元子 写真提供 GTA)