SUPER GT Rnd7 もてぎ 決勝レポート

SUPER GT Rnd7 もてぎ 決勝レポート

<GT500>
ARTA NSX-GT、悲願の今季初勝利!

秋深まる中、今シーズンの第7戦を迎えたSUPER GT。佳境に入ったタイトル争いの行方を見ようと、予選、決勝日の両日でおよそ2万5千人がサーキットに訪れた。
レース日和といえる好天気の中、予選でポールポジションを獲得したのは#64 Modulo NSX-GT(伊沢 拓也/大津 弘樹) 。伊沢が自身今季2度目のトップタイムをマークする。一方、チャンピオンシップ争いで暫定トップにつける#14 WAKO’S 4CR GR Supra(大嶋 和也/坪井 翔) 、同2位の#37 KeePer TOM’S GR Supra(平川 亮/山下 健太) は後塵を拝し、厳しい戦いを強いられた。
決勝は序盤から予選2位の#8 ARTA NSX-GT(野尻 智紀/福住 仁嶺) が猛プッシュ。早々にトップを奪取すると2位以下を引き離しにかかる。さらに予選3位の#100 RAYBRIG NSX-GT(山本 尚貴/牧野 任祐)も64号車を逆転した。
レースはドライバー交代が可能となるタイミングでトップの8号車と64号車がピットイン。するとこの直後にGT300車両がマシントラブルでV字コーナーでストップ。これを回収するためセーフティカーが導入された。ペースダウンを余儀なくされたライバル達に対し、SCランが8、64号車の2台には好機となり、レース再開後はトップ2を形成。100号車がなんとか3番手で追走したが、ギャップは大きくその後は各車単独走行となる。
結果、8号車が念願の今季初勝利を達成し、64号車も今季初表彰台を獲得。3位の100号車に続き、NSX-GTが5位までを独占する大躍進を見せた。

GT500クラス優勝 #8 ARTA NSX-GT(野尻 智紀/福住 仁嶺)

GT500クラス優勝 #8 ARTA NSX-GT(野尻 智紀/福住 仁嶺)

GT500クラス優勝 GT500クラス優勝 #8 ARTA NSX-GT(野尻 智紀/福住 仁嶺/鈴木 亜久里 監督)

GT500クラス優勝 #8 ARTA NSX-GT(野尻 智紀/福住 仁嶺/鈴木 亜久里 監督)

 

<GT300>
壮絶バトルを制したリアライズ 日産自動車大学校 GT-Rが今季2勝目!

今季初の予選ポールを手にしたのは、#61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口 卓人/山内 英輝) 。この勢いで勝利を狙ったが、またもSCランに戦いの主導権を邪魔される形となった。逆に早いタイミングでピットインを済ませ、優勝争いに名乗りを上げたのは予選10位#4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口 信輝/片岡 龍也) と同7位#56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(藤波 清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ) 。2台は丁々発止のバトルを展開。結果、56号車に軍配が上がり、このままチェッカー。今季2勝目により、タイトル争いでもトップに躍り出ることとなった。2位の4号車は、前回の鈴鹿大会に続き今季2度目の表彰台となった。これに続いたのは、#360 RUNUP RIVAUX GT-R(青木 孝行/大滝 拓也) 。今季初の3位表彰台を手にしている。

GT300クラス優勝 #56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(藤波 清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)

GT300クラス優勝 #56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(藤波 清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)

GT300クラス優勝 GT300クラス優勝 #56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/近藤 真彦 監督/藤波 清斗)

GT300クラス優勝 #56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/近藤 真彦 監督/藤波 清斗)

 

(文:島村元子 写真提供 GTA)